COLUMN
看護職お役立ちコラム

看護師のスキルアップに必要な資格とは?
支援制度やキャリアパスについても解説

看護師として働く、もしくはこれから復帰したい方が「もっとスキルを高めたい」
「専門性を身につけたい」と感じる場面は少なくありません。とはいえ、日々の業務や生活に追われる中で
「どのようにスキルアップしていけばよいか」がわからず、踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、看護師のスキルアップに役立つ資格や研修方法、費用を抑えて学べる
支援制度について解説します。キャリアの選択肢を増やしたい方や、復職を考えている方にも
役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師がスキルアップするメリット

看護師としてスキルアップを目指すことで、働き方やキャリアの選択肢が広がり、将来的な安心感にもつながります。
ここでは、スキルアップによって得られる代表的なメリットを紹介します。

1. キャリアアップにつながる
2. 知識やスキルを深められる
3. 給与の向上につながる
4. 働き方の選択肢が広がる
5. 復職時の自信やアピールができる

キャリアアップにつながる

スキルアップは、看護師としてのキャリア形成に直結します。専門性が高まるほど、医療現場で任される役割が増え、選べる働き方が広がりやすくなります。たとえば、がん看護や集中ケア、感染管理などは、認定看護師・専門看護師として活躍できる分野です。高度な知識と技術が求められる領域のため、医療機関からのニーズも高く、専門外来の担当、患者への指導、医療チーム全体のサポートを任されることもあります。さらに、専門分野での経験を積むことで、後輩の指導や院内研修の担当といった、教育・管理ポジションとしてキャリアを広げるケースもあるでしょう。復職を目指す場合も、取得資格や専門性をアピールできるため、自信を持って再スタートしやすくなります。スキルアップは現場での活躍の幅を広げるだけでなく、その先のキャリアアップにもつながる点が大きなメリットといえるでしょう。 参考:公益社団法人日本看護協会「認定看護師ってどんな看護師」

知識やスキルを深められる

スキルアップの大きな魅力は、知識や技術をより深く理解できることです。臨床で積み重ねた経験を、専門的な視点から学び直すことで根拠のある看護の実践につながります。疾患や症状の理解が深まることで「この変化は何を意味するのか」「どの処置や観察が適切なのか」といった臨床判断もより的確になります。知識やスキルの高い看護師は、医師や他職種からも意見を求められやすく、チーム医療の質向上にも貢献できるでしょう。ブランクから復職する際にも、学び直しによって得た知識やスキルは大きな安心材料になります。「業務についていけるか不安……」という方でも、根拠に基づく理解があれば、自信を持って現場に戻れるでしょう。

給与の向上につながる

スキルアップは、給与面の向上にもつながります。資格手当や役割手当を設けている医療機関も多く、取得した資格がそのまま待遇改善に反映されるケースもあります。昇給や評価の対象になることもあり、努力が収入に結びつきやすい点がメリットです。特に、認定看護師や専門看護師は、高い専門性と実践力が評価される役割です。専門外来を担当したり、チーム全体の調整を任されたりと、現場で求められる責任が大きいぶん、給与も上がりやすい傾向があります。さらに、専門性を生かした診療科に異動する、訪問看護でキャリアを積むなど、働き方に合わせて着実に収入アップを目指せる選択肢が広がるのもポイントです。復職を検討している場合も、スキルアップによって得た資格があれば、待遇面で不利になりにくく、安心して新たな職場を選びやすくなるでしょう。

働き方の選択肢が広がる

スキルアップによって、働ける職場や役割の選択肢が大きく広がります。専門性を身につけた看護師は、病院だけでなく、訪問看護や介護施設、健診センターなど、活躍できる場が多様です。求められる場所が増えることで、希望に合った働き方を選びやすくなるでしょう。さらに、ライフスタイルに合わせた働き方も選びやすくなります。夜勤のない部署で働く、時短勤務を選ぶなど、柔軟な働き方につながるでしょう。専門的な役割を担える看護師は、どの現場でも求められやすいため、家庭や子育てと両立したい時期にも安心です。「教育担当として新人育成に携わる」「在宅分野でアセスメント力を発揮する」「企業で健康管理に関わる」など、臨床に限らないキャリアも見えてくるでしょう。「長く続けられる働き方を見つけたい」という方にとって、スキルアップは大きな強みになります。

復職時の自信やアピールができる

ブランクから復職を考えている方にとっても、スキルアップは心強い支えになります。復職を目指す看護師で「現場で通用するのか」「知識が抜けているのでは」と不安に感じる方は少なくありません。学び直しや資格取得によってスキルアップしておくことで、再スタートへのハードルが下がりやすくなります。また、採用担当者にとっても、専門性の高い資格や研修歴などは、重要な判断材料のひとつになります。「前向きに学び続けている」「現場で活かせる知識がある」という印象を与えられ、面接でも自信を持ってアピールできるでしょう。実務経験が空いていても、強みとして評価されやすくなる点は大きなメリットです。復職支援講座や実技研修を受けている場合、現場に戻ってからの慣れの早さにもつながります。「準備してきた」という安心感があるだけで、心の負担はぐっと軽くなるでしょう。

看護師のキャリアやスキルアップで役立つ資格一覧

スキルアップを目指す看護師にとって、資格取得は大きな選択肢のひとつです。
ここでは、キャリアアップや専門性の向上に役立つ代表的な資格を紹介します。

・ 認定看護師
・ 専門看護師
・ 3学会合同呼吸療法認定士
・ 助産師
・ 保健師
・ その他の資格

認定看護師

認定看護師は、日本看護協会が認定する専門資格で、特定の分野において高い実践能力を持つ看護師を指します。がん看護や集中ケア、感染管理などの専門領域で、質の高い看護を提供できるのが特徴です。資格取得には、看護師として5年以上の実務経験が必要です。さらに、日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育を修め、認定審査に合格することで取得できます。認定看護師として経験を積むと、専門外来を担当したり、医療チームのサポート役を担ったりと、活躍の幅が広がります。高度な判断が求められる場面で力を発揮できるため、現場でも信頼を得やすくなり、教育や指導に携わる機会が増えることもあるでしょう。専門的な知識に基づいた看護の提供や、現場のサポート役として期待されている資格のひとつといえます。
参考:厚生労働省「日本看護協会 認定看護師の概要について」

専門看護師

専門看護師は、特定の領域において以下の6つの役割を果たす高度な資格です。
・実践
・相談
・調整
・倫理調整
・教育
・研究
複雑で対応が困難な健康課題を抱える患者や家族に対し、専門的な知識と広い視野に基づき、最適な看護を判断・実践します。取得には看護師免許を有し、実務経験を5年以上重ねたうえで、看護系大学院の修士課程を修了し認定審査に合格する必要があります。こうした要件があるため、高い専門性を備えた証明にもなり、看護師として大きな強みを得られる点も魅力です。専門看護師として活躍すると、病院だけではなく教育機関や訪問看護ステーション、在宅ケアの現場など、様々な現場で役割を担えるようになります。専門看護師資格は「専門分野に深く携わりたい」「教育や指導に関わりたい」「臨床現場以外で活躍したい」という看護師にとって、有効なステップといえるでしょう。
参考:公益社団法人日本看護協会「専門看護師ってどんな看護師?」

3学会合同呼吸療法認定士

3学会合同呼吸療法認定士は、以下の3学会が合同で認定する資格です。
・日本呼吸器学会
・日本胸部外科学会
・日本麻酔科学会
受験資格には、看護師資格を保有し、常勤で2年以上の実務経験を満たしていることが必要です。さらに、申請年から5年以内に学会や講習会等に参加し、12.5点以上の所定点数を取得したうえで、登録試験に合格することで認定されます。
資格を取得すると、急性期病院や救急、集中治療室など高度な呼吸ケアを必要とする場面で専門性を発揮できます。訪問看護などの在宅医療領域でも経験を生かせるため、復職やキャリアアップを目指す看護師にとっても心強い資格といえるでしょう。
参考:公益財団法人医療機器センター「3学会合同呼吸療法認定士」

助産師

助産師は、妊娠・出産・産後の支援を専門に担う国家資格で、女性のライフステージに寄り添ったケアを提供する職種です。看護師資格を持ったうえで助産師養成課程を修了し、国家試験に合格することで取得できる専門資格です。資格を取得すると、産婦人科病棟やクリニック、助産所での分娩介助、母乳支援、産後ケアなど幅広い業務に携われます。妊娠・出産・育児に関わる専門家として、患者さんや家族と長く寄り添える点が大きな魅力です。また、地域の母子保健活動や産前教育など、病院以外で働く選択肢もあります。需要が比較的安定しているため、自分に合った職場環境を選びやすい資格でもあります。
「女性や家族の支えになる仕事をしたい」という方にとって、大きなキャリアの一歩となる資格です。

参考:厚生労働省「助産師 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag) – 厚生労働省」

保健師

保健師は、自治体や学校、企業などで健康づくりや疾病予防を支援する専門職です。乳幼児健診や健康相談、メンタルケア、感染症対策など業務内容は幅広く、病気を「防ぐ」ことに重点を置きます。看護師免許を取得したうえで、保健師養成課程を修了し国家試験に合格することで資格を取得できます。資格取得後は、市役所や保健所などの行政機関、学校、企業など、幅広い職場での活躍が可能です。特に、企業で従業員のストレスケアや健康管理に従事する産業保健師は、日勤中心で働ける職場も多く、家庭との両立を希望する人にも適しています。復職先の選択肢も広く、臨床現場以外で看護師経験を活かせる資格といえるでしょう。

その他の資格

看護師には、特定分野で専門性を高められる資格がほかにも多くあります。働く場所や興味のある領域に合わせて選択できるため、スキルアップの幅が広がりやすいでしょう。たとえば、以下のような診療科や診療内容に特化した資格もあります。
・循環器専門ナース
・呼吸療法認定士
・臨床輸血看護師
循環器専門ナースは、心不全や不整脈などの循環器疾患を持つ患者に対し、専門的なケアや生活習慣の改善を支援する資格です。急性期から在宅まで活躍の場が幅広く、禁煙指導などの健康支援サポートなどにも携わります。呼吸療法認定士は、酸素療法や人工呼吸器の管理、呼吸リハビリなどに関する知識を身につけられます。救急・集中治療の現場でも役立つため、急性期医療に関心のある方にも適しているでしょう。臨床輸血看護師は、輸血療法に関する専門知識を持ち、安全管理や患者説明、リスク管理を担う役割があります。医師や臨床検査技師と連携する機会が多いため、チーム医療の質向上に関心のある方にも向いているでしょう。これらの資格は、自分の関心や経験に合わせて挑戦できるのが魅力です。復職後に新しい専門分野へステップアップしたい方にとっても、強みとして活かせる資格といえるでしょう。

医療・救急で働く看護師のスキルアップで役立つ資格一覧

救急や急性期医療などで働く看護師に向けた、スキルアップに役立つ資格があります。
ここでは、医療や救急の現場で役立つ資格を紹介します。

・ BLSプロバイダー
・ ACLSプロバイダー
・ PALSプロバイダー
・ その他資格

BLSプロバイダー

BLS(Basic Life Support)プロバイダーは、成人・小児・乳児に対する一次救命処置の資格です。胸骨圧迫やAED、人工呼吸、気道異物除去など、命に関わる場面で必要となる基本的な救命スキルを身につけられます。医療現場だけでなく、地域や在宅でも役立つ学びで、心停止対応の「最初の一手」を担う重要な役割を果たします。講習ではシミュレーションを用いた実技が中心で、正しいテンポや手技を体で習得できるのが特徴です。医療資格がなくても受講でき、初めて救命分野に触れる方でも挑戦しやすい内容になっています。短時間で受講できるコースも多く、負担を抑えながら学べる点も魅力です。BLSを理解していることで、病棟・外来・訪問看護などあらゆる現場での急変対応がスムーズになり、落ち着いて行動しやすくなります。復職前の準備として受講する方も多く、急性期医療やACLSなど上位資格を目指す際の土台づくりにも役立つ資格です。

ACLSプロバイダー

ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーは、心停止や重度の不整脈など、急変時に高度な救命処置を必要とする際に活かせる資格です。一次救命処置(BLS)だけでは自己心拍が再開しない場合に必要となる薬剤投与、気道管理、心電図の解析といった専門的なケアを、講習と実技を通して学びます。資格取得には、AHA(米国心臓協会)認定する一次救命処置に関する「BLSプロバイダー資格」を保有していることが前提です。ACLSプロバイダーは、2日間で取得できるコースが一般的ですが、事前学習を前提とした「1日修了コース」が用意されている場合もあります。資格取得後は、救急外来や集中治療室、急性期病棟などで役立ち、多職種チームでの連携がよりスムーズになる点もメリットです。緊急の場面で落ち着いて判断できるようになるため、現場において大きな自信につながるでしょう。

PALSプロバイダー

PALS(Pediatric Advanced Life Support)プロバイダーは、乳児や小児の心停止・呼吸不全・ショックなどの緊急時に対応するための資格です。小児の急変は成人とは異なる症状が多く、正確に状態を見極める知識と対応力が求められます。PALSプロバイダーを取得することで、呼吸窮迫・ショック・心停止などの場面で、体系的なアプローチを用いた処置を実践できるようになります。コースでは、症状の評価方法や心電図の読解、投薬、心肺蘇生、気道確保、蘇生チームでの役割分担など、現場で役立つスキルを集中的に学習するのが特徴です。受講には事前学習が必須とされ、修了後には国際的に認められたライセンスカードが付与されるため、救急・小児医療に関わる看護師のスキルアップに役立ちます。急性期病院や小児科、救命救急センターで働く方のスキルアップにおすすめの資格です。

その他資格

特定領域での専門性を高めたい場合「消化器内視鏡技師」や「終末期ケア専門士」といった資格も選択肢のひとつです。消化器内視鏡技師は、検査や治療で使用する機器準備、洗浄・消毒、治療介助などに関わり、専門知識と技術が求められます。受験には看護師資格のほか、一定の実務経験や症例数が求められる場合があります。終末期ケア専門士は、ホスピスや在宅での終末期ケアに携わり、患者さんや家族に寄り添い支援する役割です。対象領域が明確なため、専門性を持つ看護師として信頼されやすく、転職や復職時の強みにもなります。こういった特定領域のスキルを高めるための資格は、目指す領域や診療科などに合わせて選べるため、キャリアチェンジの際にもおすすめです。興味のある分野で経験を積みたい方にとって、有効なスキルアップの方法といえるでしょう。

介護・福祉分野で働く看護師のスキルアップで役立つ資格

高齢化が進む日本において、介護や福祉の現場で活躍する看護師のニーズは高まっています。医療だけでなく、生活支援や家族ケアまでを見据えた資格を取得すれば、活躍できる場はさらに広がるでしょう。
ここでは、介護や福祉分野で働く看護師に役立つ資格を紹介します。

・ 認知症ケア専門士
・ 精神保健福祉士
・ その他資格

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、認知症の患者やその家族に対し、適切で専門性の高いケアを提供するための資格です。症状の理解や環境調整、コミュニケーション、家族支援など、現場で必要な知識と技術を体系的に学べるのが特徴です。受験には専門講座の受講や筆記試験、事例検討、面接などの選考があり、計画的な準備が必要になります。取得後は、介護施設、病院、在宅看護、地域の包括ケアなど、幅広い現場で活かせるほか、スタッフの指導や家族支援の中心的役割を担う場面も増えます。「高齢者ケアに強い看護師」として評価されやすい資格のため、復職を考える方にとっても心強い資格です。需要が高い分野のため、働き方の選択肢を広げたい看護師にも向いています。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神疾患のある方とその家族を支える国家資格です。患者の生活と社会復帰を支える専門職として、医療機関だけでなく、地域の相談支援センターや就労支援、福祉施設など、活躍の場が幅広いのが特徴です。看護師が取得することで、医療的視点に加えて、福祉制度・地域連携・社会資源の知識が深まり、「退院後の生活」まで見据えた総合的な支援ができるようになります。精神科や訪問看護、地域の包括ケアで働きたい方にとって大きな強みとなる資格です。資格取得には、養成校でのカリキュラム修了などの受験資格が必要ですが、その分、専門性の高さが評価されやすく、復職やキャリアチェンジの選択肢が広がるでしょう。医療と福祉の橋渡しができる人材として、多職種連携においても大きな役割を担える資格といえます。

その他資格

介護・福祉領域で活躍できる資格はほかにも多数あります。
たとえば以下の資格は、看護の視点を活かしながら関わるため、現場で求められることが多い資格です。
・介護福祉士
・介護予防運動指導員
・福祉住環境コーディネーター
介護福祉士は、介護技術と専門知識を持つ国家資格で、施設や在宅、看取りの場まで幅広く活躍できます。介護予防運動指導員は、高齢者の転倒予防や筋力維持のための運動指導に活かせる資格で、デイサービスなど地域でのニーズが高い職種です。また、福祉住環境コーディネーターは、要介護者や障害のある方の住宅の改修といった住まいの環境調整をアドバイスする役割があります。1級〜3級まであり、医師やケアマネージャー、建築士などの建設業者と連携が必要な場面も多くなります。医療現場と介護現場の橋渡し役として活躍できる資格で、現場からの信頼も得やすくなるでしょう。

資格以外の学び方も!看護師のスキルアップ方法3選

看護師がスキルアップする方法は、資格取得に限られた話ではありません。職場内での学びから外部講座、地域の支援制度まで幅広くあります。以降では、代表的な3つの方法を紹介します。

・ 院内研修・OJTを活用する
・ オンライン講座・通信講座を利用する
・ 各自治体のナースセンター主催の研修・講座を受ける

院内研修・OJTを活用する

もっとも身近で取り入れやすいのが、院内研修やOJTです。新人から中堅まで段階に応じた研修が用意されていることも多く、現場で必要な看護実務を着実に身につけられます。先輩看護師の指導を受けながら学べるため、知識が定着しやすい点もメリットでしょう。また、認定看護師や専門看護師が在籍する医療機関であれば、高度な知識や技術に触れる機会も増えます。ロールモデルを身近に感じるため、キャリア形成のイメージを描きやすくなるでしょう。病院内で完結するため、夜勤や家庭と両立しながら無理なく継続できる方法でもあります。「まずは現場で経験を積みたい」「外部講座に通う余裕がない」という方でも取り入れやすい手段といえます。

オンライン講座・通信講座を利用する

まとまった時間が取りにくい看護師には、オンライン講座や通信講座が向いています。夜勤や子育て中でも受講しやすく、スキマ時間を活用して学べるのが魅力です。最近では、看護師向けの専門講座も増えており、座学だけでなく実践的な内容を学べるプログラムもあります。費用が比較的安価な講座も多いため、経済的な負担を軽減しながら挑戦できるのもメリットでしょう。興味のあるジャンルを選んで学べるため「まずは気になる分野から始めたい」「得意分野を作りたい」という方にも適しています。自分のペースで学習を進められるため、長期的に継続しやすいのもポイントです。現場で経験を積みながらスキルを磨きたい看護師にとって、無理なく取り入れられる学習方法といえます。

各自治体のナースセンター主催の研修・講座を受ける

各自治体に設置されているナースセンターでは、看護師向けの研修や講座を定期的に開催しています。感染管理やフィジカルアセスメント、基礎技術の再確認といった、現場で役立つ実践的な内容が多く、ブランクがあっても参加しやすいのが特徴です。さらに、最新の看護技術や知識が学べる講座などもあり、看護師のレベルに合わせた再就職支援が受けられます。各自治体内で開催されることが多いため、参加しやすく、費用を抑えて受講できるケースが多いのも魅力です。看護師ならではのニーズやキャリアアップに特化したサポートがあり、働きながらスキルアップしたい看護師にとって、無理なく続けやすい選択肢といえます。

看護師のスキルアップにつながる支援制度5つ

看護師の学びを支援する制度は、医療機関・自治体・国など、さまざまな場所で整備されています。費用や時間の確保が難しい場合でも、制度を活用することで無理なく挑戦できるでしょう。ここでは、代表的な5つの制度を紹介します。

1. 医療機関によるキャリアアップ支援制度
2. 日本看護協会の教育研修事業
3. 各自治体のナースセンターの支援制度
4. 国の教育訓練給付制度
5. 民間団体の研究助成金

医療機関によるキャリアアップ支援制度

医療機関によっては、看護師のキャリア形成をサポートする制度を設けている場合があります。院内研修や勉強会、eラーニングなどを活用し、働きながら知識や技術を学べる環境が整っているケースも少なくありません。さらに、外部研修や学会参加費用を補助する医療機関もあります。興味のある分野を深く学びたい看護師にとって、費用負担が軽減されることでより挑戦しやすくなるでしょう。また、認定看護師や専門看護師を目指す方に向けて、通学支援や勤務調整、期間限定の休職制度を設けているところもあります。資格取得後に手当が支給されたり、昇給につながる場合もあり、学びが収入面に直結する点も魅力です。ただし「支援制度を活用できるのは常勤看護師のみ」といったケースもあるため、事前に詳細を確認しておくと安心です。

日本看護協会の教育研修事業

日本看護協会では、看護師のキャリア段階に応じた教育研修を数多く実施しています。認定看護師を目指すための教育課程をはじめ、基礎から専門領域まで幅広いプログラムが用意されています。自分自身のキャリアや目的に合った内容を選択しやすく、オンラインに対応している研修も多いため、仕事や家庭と両立しながら受講できるのも魅力です。研修内容には、感染管理や在宅看護、がん看護など、臨床現場で求められる最新知識が含まれています。専門性を高めることで、患者への説明や判断にも自信が持てるようになり、キャリアアップにもつながりやすくなるでしょう。また、研修体系が整理されているため「何から学べばいいか迷う」という方でも選びやすいのもメリットです。

参考:公益社団法人日本看護協会「認定看護師教育」
参考:公益社団法人日本看護協会「日本看護協会が提供する研修」

各自治体のナースセンターの支援制度

各都道府県のナースセンターでは、看護師の就業や復職をサポートするさまざまな制度を用意しています。各種研修や講座を提供しており、学び直しから最新知識やスキルの習得まで、看護師のレベルに合わせた内容が揃っているのが特徴です。自治体によっては、看護師資格を持つ担当者がキャリア相談に応じてくれる場合もあります。「キャリア形成の方向性が定まらない」「スキルアップしてから復職したい」といった看護師ならではの悩みを相談できる点は、大きな安心材料です。さらに、セミナーや実技講習を低価格で受講できるケースも多く、費用を抑えながらスキルアップを目指せます。近隣の地域で開催されるため参加しやすく、同じような目標や環境の仲間と出会える機会になるのも利用するメリットのひとつです。看護師のニーズや課題に寄り添ったサポートを提供しているため、スキルアップやキャリア形成に不安がある看護師にとっては心強い制度が整っているでしょう。

国の教育訓練給付制度

国の教育訓練給付制度は、仕事を続けながら学びたい人を支援する制度で、条件を満たす場合に講座費用の一部が補助される仕組みです。対象となる講座は幅広く、認定看護師教育課程のほか、大学院、特定行為研修など、キャリア形成に直結する内容が多いのも特徴です。支給額や対象講座、申請方法には条件があるため、手続きのタイミングを含めて事前確認が必要になります。また、制度が改定されることもあるため、受講前にホームページなどで最新情報を確認しておくと安心でしょう。費用面の負担が大きい専門教育でも、この制度を活用すれば挑戦しやすくなります。長期的なキャリアを見据え、計画的に利用することで、無理なく学びを継続できるでしょう。
参考:厚生労働省「専門実践教育訓練給付制度のご案内」

民間団体の研究助成金

看護分野では、民間団体が実施する研究助成金の制度も活用できます。対象となる臨床研究や教育研究を支援する目的で設けられており、採択されれば文献購入費や研修参加費、調査費などの負担を大きく軽減できる点がメリットです。申請には、研究計画書の提出や審査が必要となるケースが多いため、誰でも簡単に利用できるわけではありません。しかし、採択に向けて取り組む過程自体が研究への理解を深める機会にもなり、専門性向上のきっかけになることもあるでしょう。また、得られた成果は学会発表や院内研修でも共有できるため、キャリアアップにも結びつきます。臨床の現場や看護師育成などに貢献したい方に、おすすめの選択肢です。

看護師のスキルアップと復職なら愛媛県ナースセンター

スキルアップや復職を目指す際、安心して学べる環境や、現場に近いサポートがあるかどうかは大切なポイントです。
愛媛県ナースセンターでは、看護師が無理なくキャリアを継続できるよう、おもに以下の支援をしています。

・ 無料求人紹介
・ 就職相談
・ 講習会・セミナー
・ 実技研修

地域の医療機関や介護施設など、多様な求人を取り扱っており、希望の働き方やキャリア形成に合わせた提案が受けられます。さらに、看護師資格を持つ担当者が個別相談に応じているため、看護師ならではのキャリアや復職への悩みや不安に寄り添い丁寧にサポートしています。また、講習会や実技研修では、現場で役立つ実践的な内容を中心に、技術の再確認や最新知識の習得も可能です。段階的に学べる環境を整えているため「数年ぶりの現場復帰」という方が自信を持って復職できるようサポートします。「e-ナースセンター」へ無料登録しておくことで、求人検索や研修情報の確認・申し込みといった全てのサポートの利用が可能です。復職やスキルアップを考える方はぜひ活用してみてください。
愛媛県看護協会ナースセンターの無料登録はこちら

看護師が愛媛県ナースセンターでスキルアップできること

愛媛県ナースセンターでは、看護師の復職に向けたスキルアップ支援を行っています。
愛媛県の東・中・南予地区で講習会や実技研修を開催しています。

愛媛県ナースセンターで学べる主な内容

・ 感染防止対策の基本
・ 手洗い・PPE 着脱
・ 高齢者の皮膚・排泄ケア
・ フィジカルアセスメントと 急変対応
・ スキンケア
・ 一時救命処置:BLS
・ 気管内挿管介助など

その他の講習会・実務研修はこちら

講習会や実務研修を通じて、知識のアップデートや実技の習得が叶います。愛媛県において、看護師として再就職を目指すにあたって、不安な方はぜひご活用ください。

愛媛県看護協会ナースセンターの無料登録はこちら

まとめ
看護師のスキルアップや復職は
自分に合った学び方を選ぶことが大切

看護師がスキルアップする方法は、資格取得や通信講座、自治体のナースセンターによる研修制度などさまざまです。 自分に合った方法を選ぶことで、知識や技術により自信が持てるようになり、復職やキャリアアップの選択肢も広がっていくでしょう。さらに、給付や助成などさまざまな支援制度も活用することで、費用面の悩みも減らしながら、無理なく学び続けられます。キャリアの目的に合わせて計画的にスキルアップしていくことで、理想の働き方が実現できるでしょう。

愛媛県ナースセンターがあなたの復職・再就職を支援します! 無料職業紹介のため、まずはeナースセンターに登録!

プライバシーポリシー

株式会社タカノ(以下「当社」)は、個人情報の保護に関する法令を遵守するとともに、以下のポリシーに則り、お客様の個人情報の保護を図ります。

お客様の個人情報をお伺いする場合

お客様が当ウェブサイトを利用される際、お客様の個人情報をお伺いする場合があります。お客様の個人情報をお伺いするのは、次のような場合です。

1.当社へのお問い合わせ
2.その他当ウェブサイトの利用上必要な場合

お伺いするお客様の個人情報

上記のような場合に、お客様の個人情報として、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを、お伺いすることがあります。お客様からお伺いする情報は、当社が提供させていただくサービスの目的に応じて必要な範囲のものに限らせていただきます。

個人情報の保護・管理について

当社は、お客様からお伺いした個人情報について、漏洩、改ざんなどの事態が生じないよう、最大限の注意を払って適切に保護・管理いたします。なお、お客様によりよいサービスをご提供するために、当社にて充分に信頼できると判断した外部企業(以下、業務委託先)に当ウェブサイトの運営業務を委託することがあります。この場合も、お客様の個人情報が適切に保護・管理されるよう、当社は業務委託先に対して指示・監督を行うなど、充分な注意を払います。

個人情報の開示について

当社は、個人情報を、お客様のご同意がない限り、業務委託先以外の第三者に開示することはいたしません。ただし、下記の項目に該当する場合は、お客様の個人情報を開示することがあります。

お客様が当社や他のお客様などに、不利益を及ぼす行為をしたことが判明したために裁判所、警察その他関係諸機関、および利害関係人などに通知する場合
官庁、裁判所、検察官、警察、弁護士会、消費者センター、またはそれらに準じる権限を有する機関から照会があった場合
その他の法令に基づいて、開示を求められた場合

個人情報の訂正・削除について

お客様の個人情報に誤謬や変更などがあった場合、または、お客様が当ウェブサイト上のサービスの利用を停止するにあたり個人情報の削除を希望される場合、当社までお申し出いただければ、すみやかに訂正・削除など必要な措置を講じます。

プライバシーポリシーの改訂について

当社は、お客様に安心して当ウェブサイトをご利用いただけるよう、本プライバシーポリシーを適宜見直し、改定していきます。 なお、改定されたプライバシーポリシーは、すみやかに当ホームページに掲載いたします。

個人情報窓口

当社への個人情報に関する(訂正・削除・使用停止等)お問合せ窓口は、以下にて受け付けております。

■名称
株式会社 タカノ
■住所
〒798-2103
愛媛県北宇和郡松野町大字岡豊442
■tel
0895-49-2723
■eメール
contact@nursing-ehime.jp

プライバシーポリシー

株式会社タカノ(以下「当社」)は、個人情報の保護に関する法令を遵守するとともに、以下のポリシーに則り、お客様の個人情報の保護を図ります。

お客様の個人情報をお伺いする場合

お客様が当ウェブサイトを利用される際、お客様の個人情報をお伺いする場合があります。お客様の個人情報をお伺いするのは、次のような場合です。

1.当社へのお問い合わせ
2.その他当ウェブサイトの利用上必要な場合

お伺いするお客様の個人情報

上記のような場合に、お客様の個人情報として、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを、お伺いすることがあります。お客様からお伺いする情報は、当社が提供させていただくサービスの目的に応じて必要な範囲のものに限らせていただきます。

個人情報の保護・管理について

当社は、お客様からお伺いした個人情報について、漏洩、改ざんなどの事態が生じないよう、最大限の注意を払って適切に保護・管理いたします。なお、お客様によりよいサービスをご提供するために、当社にて充分に信頼できると判断した外部企業(以下、業務委託先)に当ウェブサイトの運営業務を委託することがあります。この場合も、お客様の個人情報が適切に保護・管理されるよう、当社は業務委託先に対して指示・監督を行うなど、充分な注意を払います。

個人情報の開示について

当社は、個人情報を、お客様のご同意がない限り、業務委託先以外の第三者に開示することはいたしません。ただし、下記の項目に該当する場合は、お客様の個人情報を開示することがあります。

お客様が当社や他のお客様などに、不利益を及ぼす行為をしたことが判明したために裁判所、警察その他関係諸機関、および利害関係人などに通知する場合
官庁、裁判所、検察官、警察、弁護士会、消費者センター、またはそれらに準じる権限を有する機関から照会があった場合
その他の法令に基づいて、開示を求められた場合

個人情報の訂正・削除について

お客様の個人情報に誤謬や変更などがあった場合、または、お客様が当ウェブサイト上のサービスの利用を停止するにあたり個人情報の削除を希望される場合、当社までお申し出いただければ、すみやかに訂正・削除など必要な措置を講じます。

プライバシーポリシーの改訂について

当社は、お客様に安心して当ウェブサイトをご利用いただけるよう、本プライバシーポリシーを適宜見直し、改定していきます。 なお、改定されたプライバシーポリシーは、すみやかに当ホームページに掲載いたします。

個人情報窓口

当社への個人情報に関する(訂正・削除・使用停止等)お問合せ窓口は、以下にて受け付けております。

■名称
株式会社 タカノ
■住所
〒798-2103
愛媛県北宇和郡松野町大字岡豊442
■tel
0895-49-2723
■eメール
contact@nursing-ehime.jp

愛媛県看護協会
top